「いまどき」の長野県の相続・お墓・お葬式のことがよくわかる
2020年09月25日
【法要に招待されたら】
四十九日や一周忌、三回忌などの法要の案内を受けたら、施主側の準備も考えて、すぐに出欠の返事を出すようにしましょう。
法事への招待は、ともに故人を追悼し、供養してほしいという遺族の願いの表れですから都合をつけて出席するようにしましょう。やむを得ない事情で欠席するときは、特に早めに連絡をしましょう。
法事には本来、供物を持参するものですが最近は、供物料として現金を包むのが一般的です。現金を包む不祝儀袋には、四十九日前は「御霊前」、四十九日を過ぎてからは「御仏前」「御供物料」「御香料」とし、金額は当日の食事代と引出物代ほどを包むようにします。現金とあわせて菓子や果物、ロウソクなどの供物を持参してもよいでしょう。
【法要の服装】
四十九日や一周忌の法要はブラックスーツなどの喪服に近い服装で出席しますが、三回忌以降は地味な平服でもかまいません。案内状に「平服でお越しください」と書いてある場合もあります。
男性はダークスーツに白いワイシャツ、グレーか紺の靴下、黒い靴、ネクタイは黒か地味な色のものを選び、派手な色や柄が入ったものは避けます。女性は黒や濃紺、濃いグレーなどの地味な色のワンピースやスーツ、黒い靴、黒または肌色のストッキングを選びます。アクセサリーは身につけないか、一連の白パール、黒一色のものなど、地味なものを選びましょう。
【法要の流れ】
会場には開式の15 分前には到着していましょう。事前に案内をいただいているのですから、遅刻や途中退席は大きなマナー違反です。
会場に着いたら施主にあいさつをして供物料を渡します。法要は施主のあいさつから会食まで、約半日ぐらいが予定されます。僧侶の読経が始まると、あわせて、故人と縁の深い順に焼香が行われます。
焼香のあとは僧侶の法話があり、墓地が近い場合はお墓にも足を運んでお参りをします。墓地が遠い場合は後日、家族だけでお参りをするケースも多いようです。
【忌日法要と年忌法要】
仏教には「あの世では7日ごとに7回、生前の善行や罪に対して審判が行われる」という考え方があり、それぞれの審判の日に供養を行います。亡くなってから百日目までの法要を「忌日法要」といい、死亡した同月同日「祥月命日」に行う法要を「年忌法要」といいます。このうち遺族以外の人を招待する大きな法要は主に、初七日法要、四十九日法要、一周忌、三回忌などです。
⇒卒塔婆供養や「忌日法要と年忌法要の一覧」など、詳しくは『長野の葬儀』に掲載しています。